銀行はお金を0.01%で仕入れ、0.5%で売る商売
こんにちは、ネオバンカーのOffです。
先日に、下記のツイートをしました。
住宅ローン1月新規借入
— 闇銀行員の裏事情ブログ管理人 (@offbankblog) January 11, 2020
・0.399%:ジャパンネット銀行
・0.415%:住信SBIネット銀行
・0.450%:新生銀行
・0.457%:じぶん銀行、ソニー銀行
・0.470%:イオン銀行
・0.475%:三井住友銀行
・0.525%:三菱UFJ銀行、みずほ銀行
目次
住宅ローンの金利がめっちゃ低くなってるの?
住宅ローンの金利が今まで変動金利で0.975%あたりが定番でした。
最近は少し事情が違うようです。
上記ツイートのように0.5%以下で借りれる銀行がゴロゴロあります。
マイホームは一生に一度の高額な買い物。
そんな大きな買い物を低い金利で借りれるっていい時代になりました。
例えば
2000万を0.5%で35年借りると利息が180万円。
これが0.975%だと利息が226万円。差額が46万円もあります。
銀行の立場に考えれば、46万円分の収益を逃している状況です。
せっかくなので銀行の立場からお金の流れを見てみましょう。
銀行はお金を0.01%で仕入れ、0.5%で売る商売
みなさんはお金をどこで管理していますか?
昔はタンス預金とかありましたが、ほとんどの人が銀行口座に預けていると思います。
三菱UFJ銀行には約4000万口座があります。
1口座あたり1万円の残高があると仮定すると、4000億円もの預金になります。
大きすぎて、よく分からない金額です
メガバンクは預金残高の内、70%を貸し出ししています。
つまり2800億円もの金額を融資しています。(4000億円の70%と仮定)
その融資方法は様々なタイプがあります。
・法人融資(企業の運転資金等)
・不動産ローン(住宅ローンやスルガ銀行が得意なやつ)
・ 証書貸付(フリーローンやマイカーローン)
・カードローン(高金利のATMカードローン)
上記の中でも、今回は銀行が大好きな住宅ローンを例にお話しをしていきます。
お金を預けている人達は、預金利息を受け取ることができます。
現在の定期預金の利息は0.01%です。
0.01%の利息をみなさんに払ってお金を仕入れしてると考えることができます。
そのお金を、冒頭にお話しした住宅ローンで0.5%で融資しています。
お金が余っている人から、必要な人に提供する。
つまり、お金を右から左に移動させるだけの簡単なお仕事です。
銀行にとって住宅ローンは安全な融資方法だった!
過去に住宅ローン金利の記事をアップしています。
2007年の行政改革により「住宅金融支援機構」は直接の融資が廃止になりました。
以後、住宅ローンに様々な金融機関が参入したようです。
銀行は住宅ローンが大好き
お金を貸す側のリスクは貸したお金が返ってこないことです。
法人融資は基本的に無担保です。
貸すことに対して、会社や社長の信用を元に融資をしています。
万が一にお金が返ってこない場合に元金と利息を失うことになりますね。
それに対し、住宅ローンは有担保(抵当権設定)の融資タイプです。
お客さんがお金を返済ができなくなった時、銀行は抵当権を設定している不動産を売却して返済金に立てます。
万が一の時でも、お金が返ってくる仕組み。
代弁率(デフォルト率)も0.048%と低い確率です。
2000人中1人の割合でローンを返せなくなる割合になります。
住宅ローンは銀行にとって安全で良質な資産と言えますね。
それ故に民間の金融機関は10数年来、住宅ローンに注力し残高を伸ばしています。
スルガ銀行が不動産ローンに新しく着手するという記事を先日アップしました。
地の底に信用が落ちたスルガ銀行でも、有担保ローンを初めています。
銀行が損しない仕組みができているので、どこの銀行も頑張りたいんですね。
まとめ
銀行は口座保有者から0.01%の利息を払ってお金を集める。
そのお金をリスクの低い住宅ローン商品に変えて、0.5%で貸出をしている。
これら2つの金利差である0.49%が銀行の儲けになります。
今回は住宅ローンを骨に記事を書いてみました。
銀行にとって安全な住宅ローンも実は事情が変わってきています。
その理由はまた、後日記事にしていこうと思います。
ありがとうございました。