メガバンク「新卒採用激減の理由」
こんにちは、ネオバンカーのOffです。
先日に、下記のツイートをしました。
2019年4月のメガバンク新卒採用数は3行合わせて2300人程度。
— 闇銀行員の裏事情ブログ管理人 (@offbankblog) March 14, 2020
マイナス金利による収益悪化と異業種参入によるもの。
2020年4月の採用人数はどのくらい減るのでしょうか。
産経新聞にはこのような記事もあります。
近年、減少の一途をたどる銀行の新卒採用数。
今回はメガバンクに対象を絞って解説していきます。
2019年4月のメガバンク新卒採用数は3行合わせて2300人程度。
大量採用してきた銀行に変化が起きた要因は大きく分けて2つ。
テクノロジーの発達とマイナス金利導入による、決済や預金などの業務、個人や中小企業向けの貸付けの収益の悪化が原因。
まず、AIやデジタル技術の進化によって、銀行窓口業務をオート化できるようになったことで、支店の人員コストを抑えることが可能になった。
同時に、マイナス金利政策などによって銀行預金のメリットがなくなり利息の収益が悪化。必然的に人件費を削減する必要に迫られたことが採用減に繋がった。
各銀行の決算書を見ると、利益が大きく減収していることがわかる。
決算書を多面的に見れば、将来に向けてAIや業務のデジタル化推進に投資をしているため減益になっていることが多い。
ただこれは、かつて製造業でも起きたことが銀行業界でも始まった。
銀行員はクリエイティブな業務にシフトする必要がある。
顧客の家族構成や個人の背景などは様々で頭の堅く、保守的な銀行員が商品をおすすめするのには限界がある。
AI時代こそ顧客は深いコンサルティングをより求めるようになるだろうし、銀行員の仕事は金融コンサルティングになる。
業務のデジタル化はこれから団塊の世代が大量に抜けることで後押しする側面もある。
デジタル化で仕事についていけない、ガラパゴス銀行員は淘汰され、デジタルネイティブ銀行員が輝く時代になる。よって大量なリストラが起きているわけではない。
かつて、公的資金を注入された「りそな銀行」ではないが、銀行業という変化の乏しい業態で外圧が変革のタイミングにもなった。
今後は他行とのATMシステム共通化やデジタル通貨などでインフラ部分では業界全体で提携してコストを下げていく必要がある。
競争するのは金融コンサルティングによる差別化が今後のキーになっていく。