銀行システム開放でFinTechスタートアップ企業の大海賊時代がやってくる
こんにちは、ネオバンカーのOffです。
先日に、下記のツイートをしました。
銀行は安全性に固執するあまり、顧客ニーズの変化と銀行が提供するサービスの間にギャップがあります。この溝を埋めることが出来るのがスタートアップ企業。
— 闇銀行員の裏事情ブログ管理人 (@offbankblog) February 25, 2020
是非、このシステム開放のチャンスを利用して欲しい。 pic.twitter.com/RMD2SAkgDZ
銀行のシステム開放、銀行の97%が契約へ
金融庁はフィンテック企業が銀行と個別に契約してアクセスを認めるよう義務付けしました。
1月末時点の銀行調査では、全129行のうち97%の125行が「5社以上の事業者と契約を締結する」と答えています。
システム開放するとどうなるの?
スマートフォンで家計簿アプリを提供するマネーフォワードなどのフィンテック企業はこれまで利用者から銀行の預金口座のパスワードを受け取り、銀行のシステムに接続していました。
他にはみずほ銀行が2015年10年に無料対話アプリ「LINE」で残高照会ができる、「LINEでかんたん残高照会」を始めました。
システム開放することで銀行自身の勘定系システムやインターネットバンキングシステムを取り込むことで口座の残高照会や取引明細データを使った新しいFinTechサービスを外部企業を開発しやすくなります。
銀行システム開放でメリットも大きいが、情報流出の懸念がある
金融業界ではシステム開放は今まで限定的でした。
会計ソフト「freee」やマネーツリーの「MT LINK」など大手のみ利用していました。
しかし、それでも金融業界が最も重視しているセキュリティ問題がありました。
外部サービスを介して顧客情報が漏洩すれば、銀行の信用は失墜します。
金融の根本は「信頼」「安心」「安全」です。金融機関が果たすべき役割は今後も変わりません。
銀行と外部企業との間にセキュリティ面の担保や責任分担を上手く整理できたのでシステム開放に踏み切ったのだと思います。
まとめ
銀行システム開放がFinTech革命を後押しすることは間違いありません。
メガバンク、地銀、ネット銀行を問わず、銀行同士共存して便利なサービスを生み出してほしいです。
しかし、金融を変えるのは銀行ではないことがこの記事でもハッキリしています。
銀行は自身のシステムを使わせるだけで、アイデアや革新的なサービスをそのシステムの使用者であること。金融サービスを牽引するのはITベンチャーやネット企業です。
テクノロジーを武器に未開拓だった金融需要を次々に掘り起こして金融の果実をもぎ取ってください。